双眼鏡 防湿庫

〜 カール・ツァイスの趣ある旧式双眼鏡の備忘録 〜

Zeiss

SNAPZOOM II 

新旧の双眼鏡を問わず装着できるスマホアダプター。コリメート撮影では、双眼で観た立体感や、ハイエンド機種の解像力まで再現できないとはいえ、レンズの個性や雰囲気の違いは伝わるだろうか。

Dialyt 6x42 Skipper + Mono 3x12B 

仕事鞄に常備。強烈なヌケの良さ、世界をより美しく描写し、とりわけ近景を芸術まで昇華させる光学性能。スキッパーの視界を通すと、世界はこんなにも様々な生命が絡み合い、力強く、その息吹に溢れていると感じられる。

Design Selection 8x56 

Night Owl(ふくろうの目)シリーズでは、一番バランスが良い。 曰く「光学性能は素晴らしいが重い」「採算度外視で作った」「鉛レンズの最終形」として有名。56mmレンズの分解能によるシャープさと多彩な物質の質感表現に優れる。

20x60s Stabilizer 

国際宇宙ステーションでも使われている防振双眼鏡。スペック上では1.6kgだが、手に持つと、"がらんどう"のように軽く感じる。観察時の重量バランスもとても良い。光害のない観測地で、星雲、星団等のメシエ天体を観測するのに適する。

Deltarem 8x40 

80年前の超広視界双眼鏡(実視界11.2度:旧JIS・見掛け視界90度)。第2次世界大戦時、ドイツ空軍が飛行機からの偵察で使っていたIF式DeltarのCF(センターフォーカス)版。横幅はポロ型7x50より広く、異彩を放つ風格だ。

Dialyt 7x42 

根強い人気がある。観察対象を限定せず、フィールドに持ち出し、景色を眺めるには適している。光学性能の追求ではなく、オールドレンズの様に、特有の像を愉しむという姿勢ならば、まだ活躍の場面は多いだろう。