双眼鏡 防湿庫

〜 カール・ツァイスの趣ある旧式双眼鏡の備忘録 〜

2021-03-28から1日間の記事一覧

Design Selection 8x56 

Night Owl(ふくろうの目)シリーズでは、一番バランスが良い。 曰く「光学性能は素晴らしいが重い」「採算度外視で作った」「鉛レンズの最終形」として有名。56mmレンズの分解能によるシャープさと多彩な物質の質感表現に優れる。

EL 10x50SV WB 

バランス良く万能で、あらゆる用途・場面で活躍できる、スワロフスキー・EL 10x50の最終形。NL Pure がリリースされたが、50mm機としては、まだELがフラッグシップか。観察対象の輪郭と魅力を写実的に惹き出す双眼鏡。

20x60s Stabilizer 

国際宇宙ステーションでも使われている防振双眼鏡。スペック上では1.6kgだが、手に持つと、"がらんどう"のように軽く感じる。観察時の重量バランスもとても良い。光害のない観測地で、星雲、星団等のメシエ天体を観測するのに適する。

Deltarem 8x40 

80年前の超広視界双眼鏡(実視界11.2度:旧JIS・見掛け視界90度)。第2次世界大戦時、ドイツ空軍が飛行機からの偵察で使っていたIF式DeltarのCF(センターフォーカス)版。横幅はポロ型7x50より広く、異彩を放つ風格だ。

Dialyt 7x42 

根強い人気がある。観察対象を限定せず、フィールドに持ち出し、景色を眺めるには適している。光学性能の追求ではなく、オールドレンズの様に、特有の像を愉しむという姿勢ならば、まだ活躍の場面は多いだろう。