【 双眼鏡のお手入れ 】
一部の双眼鏡では、無水エタノールやクリーナー等で、ボディやタッチアップ補修の塗装を剥がさないよう、また、革部分の変色にも注意が必要。
①大型ブロアー(HAKUBA ハイパワーブロアープロ02)
2020年モデルチェンジ。先端ノズルがプラスチックからシリコン素材に変更され、あの緊張感(噴射時にノズルが吹っ飛び、レンズに当たったら...)から解放された。
ノズルの長さも少し短くなり、扱いやすい。
*シリコンにホコリが付着しやすい点を除けば、お薦め
②携帯ブロアー(HAKUBA ポータブルブロアー)
小さいので、クリーニングペーパー、レンズペンと一緒に、仕事鞄に常備。風量もレンズの埃を飛ばすには十分。
③クリーニングペーパー(ZEISS Lens Wipes)
速乾性クリーニングペーパーは各社から出ているが、ZEISS好きならこちら。ブロアーで埃を飛ばし、レンズに指紋や結露の痕が残っていた場合のみ使用。クリーニングペーパーで濡らした部分を、マイクロファイバークロスで軽く叩くように拭きとり、レンズペン、ブロアーの順で仕上げる。
④ハンドラップ(無水エタノール)
一家に一台。ニコンのシルボン紙に付けて使用。仕事ではキムワイプ派だが、シルボン紙の方が柔らかく使い勝手が良い。
メンテナンス通は、無水エタノールと他の洗浄液を混合したりする。クリーニングペーパーで落ちないレンズ汚れにしか使わないので、使用頻度は少ない。
ハンドラップの吸上げ管が瓶底まで届かないため、小さなビー玉を瓶にたくさん入れて嵩上げするのが流行り。
*写真は、8mm玉を80粒入れた場合
⑤レンズクリーナー(ZEISS Lens Cleaning Kit)
富士フイルム(販売終了)や堀内カラー製も定番。同梱のZEISSロゴマークのマイクロファイバークロスが大量に欲しかったので輸入。噴霧時は独特の香りがあるが、時間が経つと無臭になる。クリーニングペーパーで大半は解決するので、こちらの出番も少なく、もっぱら腕時計やスマホのガラス清掃に活躍。
⑥曇り止めスプレー(ZEISS AntiFOG Kit)
レンズに一時的なコーティングを追加し、曇り(微細な水滴)の付着を防ぐ。公称では、効果最大72時間と短いが、実際は使用頻度次第のようだ。パッケージイラストには眼鏡とゴーグルのみ描かれているが、裏の説明にはカメラ、双眼鏡にも対応とある。接眼レンズが熱で曇りやすい(アイレリーフが短い)双眼鏡には最適だが、コーティングが脆いレンズや高価な双眼鏡に使うのは避けたほうが良い。
ちなみに、Deltaremの接眼レンズで試したら効果抜群。全く曇らなくなった。曇り止めのコーティングは、クリーニングで簡単に落とせる。コンサート用の双眼鏡や、マスクで曇りがちな眼鏡にお薦め。
*眼鏡では(メガネのシャンプーよりも)ZEISSレンズクリーナーで清掃後、AntiFOG Kitを使った方が綺麗に仕上った
⑦レンズペン(HAKUBA レンズペン プロキット)
セーム革+カーボン粉末で、指紋やレンズクリーニングの拭きムラを綺麗に落とせる。格納式ブラシも便利。
*レンズペン使用後のブロアーは忘れずに
⑧大型マイクロファイバークロス(エレコム KCT-006GY)
双眼鏡ボディの乾拭き専用。
他にも、HAKUBAの乾燥剤(キングドライ)と防カビ剤(レンズフレンズ)は欠かせない。